アフガニスタン:アフガニスタン大統領が辞任を表明
2021年08月16日付 al-Watan 紙


■アフガニスタン大統領がタジキスタンへ亡命。「戦闘行為」の回避に努める。「ターリバーン」は抵抗を受けずにカーブルへ入り、「寛大の新たな章を開く」よう呼びかける。

【カーブル:本紙】

アフガニスタンの首都が不安にさいなまれるなか、昨日の日曜にターリバーン勢力があらゆる方向からカーブル市への侵攻を始めると、アフガニスタンにおける事態は劇的にかつ断続的に加速した。それと同時に、アフガニスタン問題の専門家・ウォッチャーたちは、従来の兵器しか持たず適切な近代的戦闘訓練を受けていない約6万のターリバーン戦闘員たちが、一体どのような方法で、航空兵器を含むあらゆる近代的兵器を装備し、多大な国際支援を受けている25万人以上のアフガニスタン軍を打ち負かすことが出来たのかを自問することとなった。

ターリバーンはアフガニスタンの州のほとんどを支配し、さしたる抵抗に直面することもなくカーブルへと入った。さらにアフガニスタン大統領は国外へ逃亡した。こうした状況のなか、ターリバーンの報道官は、ターリバーンが平和的な政権移行を望んでいることを強調し、外国の大使たちに対し、彼らが危険に晒されることなく国内に残留できることを確証した。

アフガニスタン大統領筋は昨日日曜日、アシュラフ・ガニー大統領がアフガニスタンの危機的な状況のなか、辞任することを決定したと伝えた。またアリー・アフマド・ジャラーリー前内務大臣が臨時政府の首班に選ばれることに関して、同国内の諸当事者が合意に達したというニュースは単なる「噂」であると明言した。

「スプートニク紙」によると、大統領府内の情報筋は「アシュラフ・ガニー大統領は辞任することに同意しており、『ターリバーンは通常攻撃を望んでいないため、カーブルで戦闘が発生する可能性はない』と述べた」と伝えた。

(後略)

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( 翻訳者:石川修伍 )
( 記事ID:51482 )