シリア:アラブ歌謡界の王、サバーフ・ファフリー氏88歳で死去(1)
2021年11月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア人歌手サバーフ・ファフリー氏、88歳で死去

【ベイルート:本紙】

シリアの文化省および芸術家組合は偉大な歌手サバーフ・ファフリー氏が火曜(2日)、88歳で逝去したことを伝えた。壮大な歌手人生を歩んだことで知られる同氏はシリアおよびアラブ世界における著名な歌い手であり、東洋音楽界の旗手としての芸術家であり歌手であった。またアレッポ節の歌唱でも知られた。同氏は1933年にアレッポで生まれ、由緒正しいシリア・アラブ音楽芸術に奉じてきた卓越した多大な功績により2007年にシリア国民功労勲章の最高位を授与された。



−シリア芸術家組合のFacebook投稿より

シリア芸術家組合はこの上ない哀情と悲哀とともに、2021年11月2日火曜の朝、88歳で逝去された偉大な歌手サバーフ・ファフリー氏を追悼します。
大いなる歌手、サバーフ・ファフリー氏は1993年アレッポに生まれ、由緒正しいアラブ歌謡の巨匠であり主柱として知られています。本名をサバーフッディーン・アブー・カウスといい、芸名は彼の世話をし歌手としての道を支えた芸術家ファフリー・バールーディー氏からとられたものです...
同氏は独自の歌謡や哀愁を誘うアレッポ節を携え様々なアラブの国々や外国を巡り、由緒正しいアラブ歌謡の美しい情景を描いてみせました。またシリア国民功労勲章の最高位を授与され、芸術や組合に関する数々の役職を務めました。そして何物をも与えられたその歌手人生に、多くの国々で賞賛が送られました。そして、彼自身がそれによって由緒正しいアラブ歌謡を育んだ偉大な芸術的遺産を残し、旅立ったのです。
サバーフ・ファフリー氏に神のご慈悲が与えられ、彼が憐みと赦しで包まれんことを。そして家族や親族、観客たちや彼を愛する人々に、忍耐と慰めが与えられんことを。

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:51514 )