ヴァン県ゲヴァシュ郡にあるアクダマル島の教会で、9回目のミサが今年執り行われた。このミサは年に一度執り行われ、(今年は)感染拡大の影響で参加者数が制限された。ミサは、トルコ・アルメニア総主教座事務局長で宗教会議議長のタトゥル・アヌシャン聖職者長により執り行われた。ミサの時間帯は、アクダマル島は観光客に対して閉鎖された。また、ミサはインターネットを介してライブ視聴が可能とされた。
ヴァン県およびその周辺地域にとって重要な観光的価値をもち、毎年数千もの人々が訪れるゲヴァシュ郡のアクダマル島、そして島と同名のアクダマル教会で9回目のミサが執り行われた。感染拡大の影響で、ミサは去年に引き続き、今年も参加者数が制限された状態で始まった。このミサのために訪れた人々は、ゲヴァシュの桟橋で必要なチェックを受けた後、船で島に到着。ミサの時間帯は、アクダマル島は観光客に対しては閉鎖された。ミサは、トルコ・アルメニア総主教座事務局長で宗教会議議長のタトゥル・アヌシャン聖職者長により執り行われた。また、ヴァン県知事とヴァン広域市の市長を兼任するメフメト・エミン・ビルメズ氏、県警察のアタヌル・アイドゥン本部長、県憲兵隊司令官のヒュセイン・ベクメズ准将、ゲヴァシュ郡のハミト・ゲンチ郡長、そして複数の組織の代表らもミサを見守った。ミサは、トルコ・アルメニア総主教座事務局長でと宗教会議議長のタトゥル・アヌシャン聖職者長の祈りをもって終了することになる。
■アクダマル教会
アクダマル教会は915~921年の間に建立された。その後、修道院へと変えられたこの教会の改修作業は2005年に開始された。改修完了後、2007年に国際的な式典により「記念博物館」として開館。その後、年に一日ミサを行う許可が与えられ、2010年9月19日に95年ぶりのミサが執り行われた。
ヴァスプラカン王国のガジク1世によって隠者マヌエルのために建てられた教会は、アルメニアの人々にとって非常に高い重要性をもっている。アルメニア人はこの教会を訪問することを宗教上の義務として位置づける。また、この教会は宗教的指導者の育成という点でも重要であり、1915年までは宗教的指導者が育成されており、それと同時期まではミサも執り行われていたことがわかっている。1915年のロシア占領後にはミサが閉鎖されたが、教会は保護建築物として残され、2010年には95年ぶりにミサを主催した。2015年以降は安全上の理由から再びミサは中止となり、その3年後の2018年に再開された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:51549 )