チャタクル内務副大臣兼内務省広報官は、省で行われた記者会見で、8月11日の山火事がちょうど鎮火されようかという時に、カスタモヌ県、バルトゥン県、スィノップ県で発生した大雨が引き起こす洪水に対応していたと述べた。同副大臣は、「72時間以内にカスタモヌ県ボズクルト郡で1㎥あたり453Kg、バルトゥン県ウルス郡で1㎥あたり362Kg、スィノップ県アヤンジュク郡で1㎥あたり331Kgの雨が降った。真の意味で小さな終末と性格づけることのできるこの災害の結果、カスタモヌ県で71人、スィノップ県で10人、バルトゥン県で1人の合計82人が犠牲となった。カスタモヌ県で9人、スィノップ県で6人の合計15人が、現在、行方不明である。災害の最初の段階から1345人がヘリコプターで、501人が救命ボートで避難をした。
大統領府、災害緊急事態対策庁、内務省、環境都市省、家庭・社会福祉省、国民教育省、農業森林省によって、この災害のために災害地域に回される支出は2億8728万3580リラであり、このうち2億4650万リラは現金支給およびインフラのためにすぐに使用された。」と話した。
■大きな移民の流れは現況の問題ではない
チャタクル内務省広報官は、7月と8月の重要な問題の一つが不法移民問題であると述べて、「特にアフガニスタンで起こっている政治状況を考慮すると、一部政党の関係者たちや、型通りの、SNSで意見を述べる人々が行った、たいてい不完全で誤った知識に基づいた、時々、挑発的で悪意のある投稿を私たち全員が目撃している。第一に、トルコにアフガニスタンからやってきた不法移民数では、過去に比べて顕著な増加、最近の出来事に関連した爆発的な上昇、トルコ国境に連なる隊列により新たな大規模な移民の流れが生じたというのは、決して現況の問題ではない。東部と南部の国境では、2019年に入国できなかった外国人数は44万2800人であり、2020年は50万5375人である。今年は、半年過ぎたにもかかわらず、30万7850人である。そのため、新たな桁外れの増加という主張は、数字によって証明されていない。」と述べた。
■昨年、私たちは不法移民を防いだ
チャタクル広報官は、国境で取られている安全対策についても触れながら、「私たちは、この分野で行っている投資が良い結果を生み出していることを、拘束された不法移民の数から理解している。我が国では2018年に26万8千人、2019年に45万4千人、2020年には新型コロナウイルスを原因とするあらゆるマイナス要因にも関わらず12万2千人、年始から現在までは9万4915人の不法移民が拘束された。アフガニスタンに限定すると、2019年に20万1437人、2020年に新型コロナウイルスという条件にもかかわらず、5万161人、今年は4万98人のアフガニスタン国籍の不法移民が拘束された。トルコ国境を管轄するトルコ軍と後方地域で彼らを支援する軍警察、警察、村落防衛隊を筆頭にあらゆる手段と可能性を駆使して不法移民を防ぎ、入国を阻止するために奮闘している。内務省と防衛省によって進められている作業の結果、911kmとなるシリア国境で計画されている911キロの内837キロの安全壁とパトロール道路が完成した。」と話した。
■98人のテロリストが無力化された
チャタクル広報官は、内務省が調整して遂行された国内治安作戦の中で2021年8月に農村部で3つの大規模作戦と24の中規模作戦を含む計1203の作戦を行い、都市部ではテロ組織の活動拠点及び協力者に向けた計996の作戦を実施したと明らかにした。同広報官は、「この作戦で、内務省テロリスト指名手配リストの中でオレンジカテゴリー3人、グレーカテゴリー4人の合計7人の、いわゆる上級テロリストを含む98人のテロリストが無力化された。このうち、36人が死亡、38人が生存、24人が降伏だった。さらに、2021年8月に合計18のテロ行為を防いだ。」と述べた。
■1万5469件の違法薬物作戦
チャタクル広報官は、違法薬物対策に向けて8月に実現された1万5469の作戦で1万9966人が拘束されたと述べた。チャタクル広報官は、「1473人が司法機関によって拘束された。こうした作戦で、先月比94%増の5165kg大麻樹脂、1109kgのマリファナ、先月比60%増の1555kgのヘロイン、79kgのコカイン、106kg合成大麻、154kgの覚せい剤、先月比166%増の83万4千錠のエクスタシー、9万3千錠のカプタゴン、先月比6倍増の64万7千錠の合成麻薬と700万株の大麻草を押収した。」と話した。
■女性の殺人
チャタクル広報官は、8月に30人の女性が、DVと暴行によって死亡したと述べて、「2018年5月24日に施行され、女性のみが使用できるKADESのアプリを253万1278人がダウンロードした。アプリによって今日まで19万8853件の通報を受けてすべてに対応した。電子追跡センターによって今日までに385件の事件が捜査され、現在230件の捜査が継続中である。今日まで電子手錠の措置の決定を受けて、追跡が行われている事件では女性への殺人は発生していない。」と述べた。
■学校で取られる措置
チャタクル広報官は、治安データと学校前で取られる対策にも触れて、次のように述べた。
「2020ー2021年度の8月につき評価を行った際に、国全体で、窃盗事件は243件から29%減の173件に、車上荒らしは2640件から20%減の2104件に、車の窃盗は697件から23%減の538件に、空き巣は6626件から21%減の5214件に、2021年8月に発生した238件の交通死亡事故で301人が事故現場で死亡し、2万212件の交通負傷事故で3万1639人が負傷し、44人の歩行者が事故現場で死亡した。今日から始まった新教育年度で、私たちは、学校とその周辺で最上級の治安対策を行った。この中で、1054人の学校警備員、2万2772人の警備教育コーディネーター、6532のパトロール隊で合計1万9569人の警備員と1万人の特別警備員が学校の安全担当となる予定である。学校周辺で空き家と特定された建物に関する対策を見直し、手続きが完了した空き家は一刻もはやく取り壊す予定である。」
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( 翻訳者:新井 慧 )
( 記事ID:51552 )