パレスチナ:ハマースが米国によるUNRWA支援再開に関する合意を拒否
2021年09月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「ハマース」は米国のUNRWA支援の再開に関する合意を拒否

【ガザ:アナトリア通信】

イスラーム抵抗運動「ハマース」は木曜日、米国政府と国際連合パレスチナ難民救済事業機関「UNRWA」との間で署名された、同機関の活動に対する米国の支援再開に向けた合意への拒否を表明した。

ハマースはアナトリア通信がそのコピーを入手した声明の中で、この合意が今年7月15日に署名されたと明らかにしつつ、その拒否が「米国側からの危険で屈辱的な複数条件を含む」条項を精査した後に行われたと説明した。

ハマースは、この合意は「国連からUNRWAに委託された権限ならびに国際法、国際人権法と矛盾しており、同機関を外国(米国)の手中にある政治的な安全保障ツールに変えてしまう」と述べた。

ハマースはUNRWAに対し、「同組織の実態を空洞化させ、難民問題を甚だしい危険にさらす」合意を直ちに破棄するよう呼びかけた。

同様にハマースは、米国を「恐喝と汚い金の支払いを通じて、イスラエルによる占領やパレスチナ難民問題の終結に奉仕する清算的役割を担っている」として非難した。

ハマースは、UNRWA業務の従業者・受益者に対し、今回の合意とその条項に基づいたいかなる措置を講じることへの拒否を表明した。

ジョー・バイデン米大統領は、2018年8月にドナルド・トランプ前米大統領によって米国によるUNRWA支援が停止されてから数年後にあたる今年4月の初旬、同組織の活動に対し1億5千万ドルの資金拠出を再開すると宣言した。

(後略)

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( 翻訳者:檜山彩名 )
( 記事ID:51553 )