レバノン: ガソリン不足をめぐって明らかになる当局者たちの優柔不断
2021年09月13日付 al-Mudun 紙


■ガソリンスタンドの閉鎖に関する公式の決定は出されず。:しかしガソリン不足の現状はそれを自動的にもたらす

【ベイルート:本紙】

ガソリンスタンドの閉鎖はレバノンの日常風景に付随する特徴となった。今となってはガソリンを充填することのできるガソリンスタンドを探すことは不可能な作業となっている。

しかしこれがもたらす最悪の影響とは、医療従事者たちが病院や医療センターへ移動するうえでの障害となることである。

ガソリンスタンド所有者組合のメンバーであるジョージ・バラークス氏が本紙に対して明らかにしたところによると、そのような状況にありながら、閉鎖を決定する公式のアナウンスメントはない。同氏は一部のガソリンスタンドの月曜日からの閉鎖が事前合意の結果であることを否定したうえで、「(閉鎖は)十分な量のガソリンが不足していることから、いくつかのガソリンスタンドが行った個別の決定」であると述べた。また彼は「発生している治安上の問題から、多くのガソリンスタンドが在庫を迅速に売却し、その後店舗を閉鎖する傾向にある」と述べた。

解決策に関しては、エネルギー省とレバノン銀行にかかっている。バラークス氏は「当局者たちは何もしないばかりか、物事をそのままにしておく」と述べた。同氏の見解によると、「彼らは決断を下す必要がある。仮にその結果が支援金の恒久的な停止になるとしても、早いに越したことはない。なぜなら、人々は燃料がないなかでは生活を続けることができないからだ。もし別の解決策があるのならばそれを取るべきだが、まずはレバノン銀行が海上で待機している複数の汽船の入港を促進することが先決である」という。

いかなる決定がなされるのを待ちながら、市民(特に医師や医療スタッフ)の動きは妨げられるばかりである。例えば、ヒルミル地方の医師たちは、ガソリンの不足により職場に到達することができないため、業務を停止することを決めた。

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( 翻訳者:赤塚大輝 )
( 記事ID:51569 )