レバノン:イラクの燃料船が到着し、電力危機の緩和が期待される(1)
2021年09月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラクの輸送船が到着し、燃料の荷下ろしが開始される
【ベイルート:本紙】
燃料問題は依然としてレバノン人にとっての重荷となっている。金曜日には、補助金の段階的な廃止と燃料価格の自由化が実施されるなか、ガソリン缶の価格は13万レバノンポンドから18万ポンドまで上昇した。また、ディーゼル燃料に関しては米ドル現金による値付けがなされており、すべての人々が1トンあたり540米ドルで購入できるようになっている。
同時期、約31,000トンの燃料を搭載した輸送船が到着し、イラク大使館の顧問による立会いのもと、トリポリのダイル・アンマール発電所でイラク産燃料の初の荷降ろしが開始した。
同発電所の所長は「この重要なステップ」を賞賛し、「今日のように、供給可能な時間を引き延ばすさらなる燃料が到着するまで、我々が生活を続けるための助けとなる。我々はより多くの貨物が到着することを願っている」と述べた。
ナジーブ・ミーカーティー首相は、イラクからの初の燃料船がダイル・アンマール発電所に到着(これは電力供給の時間を増加させることにつながる)した状況に関して、ワリード・ファイヤードエネルギー資源大臣から説明を受けた。そのうえで、同首相は「こうした困難な状況のなかで、電力危機の解決に加わることでレバノンに寄り添ってくれた」として、自国に対する支援を提供したイラク政府への謝意を表明した。
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:51587 )