ワシントン・ポスト:バイデン政権のエジプトへの圧力は功を奏するのか?
2021年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ワシントン・ポスト:バイデン大統領がスィースィー大統領に圧力、重要なのは結果である。
【ロンドン:本紙】
米紙「ワシントン・ポスト」は社説で、ジョー・バイデン政権がエジプト政府にかけた圧力の有効性に疑問を呈した。「さて、それは成果を導くのだろうか?」
社説は以下のものである。
バイデン大統領が、エジプトへの軍事援助の一部、1億3000万ドルの供与の中止(ないし留保)を決定し、供与の条件として人権にかかわるあらゆる課題の遂行を要求したところで、アブドゥルファッターフ・スィースィー政権の(発足以来続く)圧政と暴虐が終わることはない。
もし政権が、米議会が人権や民主主義の進展に関係する分野に割り当てた総額3億ドルの援助の中止(ないし保留)を決定していれば、そのメッセージはもっと強力であったはずだ。
とはいえ、バイデン政権は、政策の方向転換を印象付けた。我々は(政権が)重大な変化を成し遂げるかどうかを見守らねばならない。エジプトに対する年間13億ドルの軍事援助の内、3億ドルの援助供与について米議会は、外相が「エジプト政府が法の支配・民主制度・人権の遵守のために努力を続けている」と保証することを条件とした。具体的な努力の内容は、囚人の釈放、市民社会団体の活動の許可、報道の自由拡大、法的手段を省いた殺害の究明などである。
(後略)
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( 翻訳者:朝比奈優有 )
( 記事ID:51605 )