■国境なき医師団「シリア北部の水危機は壊滅的」
【ベイルート:本紙】
この事態は、主に同様の活動に対する資金提供の減少に起因するものである。現在、上下水サービス・衛生サービスの提供活動に費やされている資金は、シリア全土における人道支援予算のわずか4パーセントを占めるにすぎず、2020年に同活動に費やされた額の3分の1未満である。
シリア北西部におけるこの資金削減により、多数の組織が多くのキャンプでトラックによる給水活動を停止することを決定した。複数の地域は同様のサービスの減少により深刻な影響を受けており、その例としてはダイル・ハッサーンが挙げられる。同地では2021年5月以降、水系感染症の発生数が大幅に増加した。
国境なき医師団シリア支部の医療コーディネーターであるテレザ・グラシファ氏は次のように述べた。「2021年5月から6月の間、水系感染症は当該地域において47パーセント増加した。これは同地区でいくつかの(水サービス関連)活動が停止していた期間に該当する」。
同氏はさらに「我々の複数のチームは2021年7月、イドリブ県内の30以上のキャンプで下痢の症例数が増加していることに気づいた。同様に、避難民キャンプでの診察中には再発性疥癬やその他の水系感染症の例も確認された」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:51644 )