ペルセポリスFC、アル・ヒラルに屈する
2021年10月16日付 Iran 紙


 ペルセポリスFCはサウジアラビアのアル・ヒラル[訳注:原音に近い表記では「アル・ヒラール」。サウジアラビアのリヤドを本拠地とするクラブチーム]との対戦で敗北を喫し、AFCチャンピオンズリーグ[訳注:アジアサッカー連盟が主催するアジア大陸選手権大会]から去ることとなった。

 ペルセポリスFCとアル・ヒラルの両チームは、サウジアラビアのリヤドにあるプリンス・ファイサル・ビン・ファフドスタジアム[訳注:原文には「キング・ファフドスタジアム」とあるが、別のスタジアムを指してしまうため誤り]で行われたAFCチャンピオンズリーグの準々決勝で激突した。試合はアル・ヒラルが勝利を収め、イラン勢で唯一勝ち残っていたペルセポリスFCはこの大会から姿を消した。

 アル・ヒラルは、27分にサーレム・アッ・ドウサーリー[訳注:サウジアラビア人サッカー選手]が、50分と70分にゴミス[訳注:フランス人サッカー選手]が得点を挙げた。

 UAEのアル・ワフダ[訳注:UAEのアブダビを本拠地とするクラブチーム]がサウジアラビアのアル・ナスル[訳注:原音に近い表記では「アン・ナスル」。サウジアラビアのリヤドを本拠地とするクラブチーム]に大敗したことを考慮すると、サウジアラビア勢の2チームが西アジア地区の準決勝で相まみえることとなる。

前半

7分、アル・ヒラルのマテウス・ペレイラ[訳注:ブラジル人サッカー選手]のシュートが途中でセイイェド・ジャラール・ホセイニー[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]の足に当たって、ハーメド・ラク[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]が守るゴールのポストを直撃した。その結果、コーナーキックとなったが、ペルセポリスFCのゴールは割られなかった。2分後、アーレキャスィール[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]のシュートがアル・ヒラルの韓国人ディフェンダーの足に当たり、コーナーキックとなった。ペルセポリスFCはこの試合で初めてアル・ヒラルのゴールを脅かした。

11分、アサディー[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]のパスミスから、アル・ヒラルが攻撃に転じた。マレガ[訳注:アル・ヒラル所属のマリ人サッカー選手]のパスがゴミスに渡ったが、このアタッカーのシュートはディフェンダーのミーラード・サルラク[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]により防がれた。1分後、ペルセポリスのゴール前に送られたクロスはゴミスへ渡る前に、ファラジー[訳注:ペルセポリスFC所属のイラン人サッカー選手]がカットし、アル・ヒラルのコーナーキックとなった。

ゴール:27分、サーレム・アッ・ドウサーリーがゴールまで約25メートル離れた位置から見事に強烈なシュートを突き刺し、ペルセポリスFCのゴールをこじ開けた。その結果、アル・ヒラルが1対0でリードした。

35分、サウジアラビア人ディフェンダーに追われていたイーサー・アーレキャスィールが角度のないところで、ゴールキーパーのアブドゥッラー・アル・マアユーフ[訳注:アル・ヒラル所属のサウジアラビア人サッカー選手]と1対1になった。しかしながら、アーレキャスィールのシュートは惜しくもアル・ヒラルのゴールキーパーの正面に飛び、ボールは弾かれてしまった。

後半

後半の最初のチャンスは、イーサー・アーレキャスィールにより生まれた。しかし、この選手がゴール付近で打ったシュートは外れてしまった。

ゴール:50分、ペレイラのグラウンダーのクロスがゴール前へ行き、ハーメド・ラクの手をかすめた。ゴミスは再びペルセポリスFCのゴールをこじ開けたことで、いとも簡単に仕事をこなした。

54分、ペルセポリスFCから3点目を奪ってリードを広げるため、サーレム・アッ・ドウサーリーはハーメド・ラクもかわした。しかしながら、この選手が角度のないところから放ったシュートは外れてしまった。

66分、試合の流れに反し、アル・ヒラルはまた別の猛攻を仕掛けた。今度はゴール前のクロスに、サーレム・アッ・ドウサーリーが合わせたものの、ハーメド・ラクがセーブした。

ゴール:70分、ペルセポリスFCのディフェンスラインが乱れたところを、アッ・ドウサーリーのパスからバフェティンビ・ゴミスが決め、自身2ゴール目、そしてこの試合の3点目をマークした。

75分、ペルセポリスFCのゴールを狙ったマテウス・ペレイラの意表を突いたシュートは、ハーメド・ラクがタイミング良く反応し、アル・ヒラルの4点目を防いだ。その結果、コーナーキックとなった。

結局、この試合でペルセポリスFCは敗北を喫し、AFCアジアチャンピオンズリーグから姿を消すこととなった。その結果、アル・ヒラルとアル・ナスルのサウジアラビア勢2チームが、この大会の西アジア地区の準決勝で激突することとなった。

ペルセポリスFCのメンバー:
ハーメド・ラク、オミード・アーリーシャー、ファルシャード・ファラジー(警告)、セイイェド・ジャラール・ホセイニー、メフディー・トラービー(警告)(78分モハンマド・シャリーフィー)、ミーラード・サルラク、ヴァヒード・アミーリー(61分メフディー・アブディー)、イーサー・アーレキャスィール(78分ハーメド・パークデル)、サイード・アーガーイー(警告)、スィヤーマク・ネッマティー(66分メフディー・シーリー)、レザー・アサディー(警告)(46分エフサーン・パフラヴァーン)

アル・ヒラルのメンバー:
アブドゥッラー・アル・マアユーフ、ムハンマド・アル・ブライク、アリー・ハーディー・アル・ブライヒー(警告)、チャン・ヒョンス、ナースィル・アッ・ドウサーリー、サルマーン・アル・ファラジュ、モハメド・イブラーヒミー・カンヌー、マテウス・ペレイラ、サーレム・アッ・ドウサーリー、ムサ・マレガ(警告)、バフェティンビ・ゴミス(75分サーリフ・アッ・シェフリー)

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( 翻訳者:OI )
( 記事ID:51734 )