コジャ保健相「コロナ状況、対面教育は続くか?」
2021年10月21日付 Hurriyet 紙

保健省のファフレッティン・コジャ大臣はコロナウィルス科学委員会の会議後、文書声明を発表した。65歳以上のためのインフルエンザ予防接種が認められたと述べ、学校の対面授業についても明確なメッセージを出した。

コロナウィルス科学委員会は、コジャ保健相を議長として、ビデオ会議で行われた。感染状況の経過、若年層の感染者数の割合、ワクチン計画の評価とインフルエンザが議題にとりあげられた。

コジャ保健相は会議後に文書声明を発表した。感染件数が一日3万件近いこと、感染者の平均年齢が下がっていること、ワクチン接種が進んでいることにより病院のキャパシティを逼迫させる患者数ではないことを強調した。

また感染者の平均年齢の低下にも関わらず、高齢者が専門病棟または集中治療室に入っている状況が続いていることに言及し、新型コロナウィルスによる死者のなかでもこの年齢層が圧倒的多数を占めていることを述べた。

■「65歳以上にインフルエンザワクチンを承認した」

コジャ保健相は、昨年全世界でマスクが着用され、ウィルスの拡散経路が限られていたためにインフルエンザはほとんど見受けられなかったことを指摘し、以下のように述べた。

「今年は世界でインフルエンザが増加傾向にあるが、トルコでは今のところ流行していない。しかし他のウィルス性上気道炎は、感染が拡大しているのが見え始めた。この状況はマスクとディスタンス確保の実行が昨年に比べて緩慢になっていることを示している。感染症対策は私たちをインフルエンザからも守ります。」

コジャ保健相は続けて「65歳以上の高齢者や高リスクに当てはまる国民に対し、インフルエンザワクチンの広報が始まった。ワクチンの入荷に沿って、インフルエンザワクチンの承認を継続する」と述べた。

■対面授業の再開

コジャ保健相は学校は決して閉鎖されないとしてこう述べた。
「我々科学委員会のメンバーは、何度も『学校は開いたままにするか』と問われてうんざりしている。最も明確で決定的な形で、学校の閉鎖は全く予定にないことを今一度明言します。
学校閉鎖は検討していません。議題になることはないでしょう。この問いが未だに残っていることは全くの無意味です。子供たちを守りながら、感染対策に従って全段階の教育が対面で行われます。」

■「若い皆さんには、対策の最前線に立つことを期待する」

コジャ保健相は、感染者のほぼ半分が30歳以下の人であると述べ、次のように述べた。
「若年者は入院することなく快復しても、彼らが感染させてしまった高齢者は今現在も病院で治療を受けなければならない状態です。この状況の責任は、もはや若者たちにあるといえる。

パンデミック当初、65歳以上の国民に対して最も行動制限を実施していた。彼らは大きな犠牲も伴いながら規制に従い、責任を果たした。そして今、責任を負い、最前線でウィルスと戦うのは若者たちです。

若者は責任感を持ち、家族や愛する人、高齢者にウィルスを運ばないよう感染対策を行い、速やかにワクチンを接種するべきです。若い皆さんには、最前線で戦ってもらうようお願いします。」

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( 翻訳者:山下鈴奈 )
( 記事ID:51737 )