エジプト:全土で緊急事態宣言解除
2021年10月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■スィースィー大統領が発令から4年ぶりに非常事態宣言の解除を発表
【カイロ:本紙】
エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は月曜日の夕方、国内の緊急事態宣言の解除を発表した。
大統領は自身のFacebookページに「私は苦闘と努力によって求めて続けてきたこの瞬間を共に分かち合うことができて嬉しい。誠実で信頼できる偉大な国民のおかげで、エジプトはこの地域における安全と安定のオアシスとなった。それで私は、数年ぶりに、全国に発令されていた非常事態宣言の解除を決定した」と投稿した。
そして「エジプト国民こそがこの決定の真の作り手だ。彼らは数年にわたり誠実かつ真摯にあらゆる開発と建設に尽力してきた」と強調した。
さらに「この決定を発表するにあたり、私は称賛と敬意をこめて(安定のために)勇敢に命を落とした者たちを思い出す。彼らがいなかったら、私たちは安全と安定を手にすることはできなかった」と付け加えた。
2017年4月、スィースィー大統領によって初めて3か月間の緊急事態宣言が発令された。これは2か所の教会が相次いで攻撃され、少なくとも45人が死亡した爆発事件を受けてのことである。
それ以来、エジプト政府は、(緊急事態の)3か月間の延長や緊急事態期間の終了直後の再宣言で、複数回延長する場合に国民投票を課す憲法の規定を回避しながら、緊急事態を継続してきた。
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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:51754 )