シリア:首都近郊の複数地域へイスラエルによる空爆、負傷者も
2021年10月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエルによるダマスカス近郊への空爆に関するニュース(ツイート)
【ダマスカス:諸通信社】
地元住民によると、土曜日(30日)、シリア軍防空部隊が首都ダマスカスの北西部でミサイルを迎撃したという。
軍事筋は「敵国イスラエルは占領下のパレスチナ北部からダマスカス郊外の複数地点を標的とした地対地ミサイルを発射した。」と述べ、その結果「兵士2名が負傷し物的損害を被った。」とした。
また、シリア人権監視団によると、この空爆でクドサヤとディマースの両地域にあるイランおよび親イラン派グループが保有する兵器庫、弾薬庫が破壊されたという。なお、イスラエルは以前から何度も同地域を標的としていた。
さらに、首都ダマスカスの北西部の住民たちは「首都の約10キロメートル北西のディマース周辺で多くの爆発音を聞いた。」と言った。加えて「飛行機の音が上空から聞こえ、空爆や地対空攻撃の音が響いた。」とも言っている。
他方、反シリア派の情報筋は「イスラエルのミサイルは首都ダマスカスの北西にあるディマースにある第94旅団を標的にした。」と述べた。
また、政府軍に近い複数の情報筋は「首都ダマスカスの近郊はシリアのゴラン地域からのミサイル攻撃にさらされた。」と認めた。
通常、イスラエルの空撃は夜間帯に行われる。日中に空爆が行われるのは1年以上ぶり2回目のことであった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:堤萌恵 )
( 記事ID:51772 )