シリア:シリア軍がトルコ軍の侵攻に備えてシリア北部における兵力を強化
2021年11月07日付 al-Watan 紙


■「ワタン紙」の消息筋:今後に向けての慎重な楽観主義は「シリア民主軍」の行動に依拠している…シリア軍はロシアとの演習地に選出された地域であるアイン・イーサーとサージュール―マンビジュ・ラインに沿って兵力を強化

【ダマスカス:本紙】

ユーフラテス川東西域というシリアの地理的範囲は、紛争当事者たちが実施する「動員政策」を通して徐々に戦場の様相を呈している。更なるシリア領土を占領するためのトルコの口実および軍事的手段を除去することを目的とした交渉によって暴きだされる政治的カバーへの期待が存在するなかで、である。

アイン・イーサー市で「ワタン紙」に属する複数の消息筋によると、シリア・アラブ軍はラッカ県北部の田園地帯にある同市やタッル・アブヤド市の周辺部での存在感を強めており、また同軍の代表者たちと「シリア民主軍」の指導層の間で会合が開かれた。なお言及に値する結果はまだ実っていない、という。

同筋はトルコ軍による大規模な動員および地域への攻撃に向けた同軍の準備態勢が確認されていることを明らかにし、シリア・アラブ軍が同市へのいかなる「想定された」攻撃にも立ち向かう決意にあることを強調した。また同筋は、「戦場や交渉の様式は『マンビジュ―アイン・イーサー―タッル・リフアト』軸の全体において類似していると思われる」と言及した。

今後に向けての慎重な楽観論を表明した同筋は、この楽観論が「シリア民主軍」の行動、そしていまだに国(シリア)のアジェンダではなく米国のアジェンダに依拠していると思われるその決定にかかっているとみなした。

(後略)

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( 翻訳者:石川修伍 )
( 記事ID:51804 )