ダーダネルス海峡架橋の1915チャナッカレ大橋、3月開通へ
2021年11月14日付 Hurriyet 紙
2017年3月18日にチャナッカレのラープセキ地区とゲリボル地区の間に敷設された1915年チャナッカレ大橋の最終床版はめ込み式が、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領出席のもと、執り行われた。
写真1:トルコ共和国建国100周年を象徴する1915チャナッカレ大橋は、2023メートルの中央径間(センタースパン)を持つ世界最長の吊り橋としてヨーロッパとアジアの両大陸を始めてダーダネルスで接続する。
写真2:「通過時間は6分に短縮」
1915チャナッカレ大橋の最終床版はめ込み式において、エルドアン大統領は、「来年の遅くとも3月18日、つまりガリポリの戦い(チャナッカレ戦役)の戦勝記念日までに開通させる」と述べた。
エルドアン大統領は、「チャナッカレ大橋開通により、ダーダネルス海峡の通過時間は、渋滞などが一切ない場合、6分に短縮される」と語った。
写真3:エルドアン大統領は、「BOT(Build Transfer Operate=建設・移転・運営)方式で建設されたこの大橋によって、トルコは新たな飛躍期を実現することに成功した」と評価した。
写真4:ぴったり318メートル!
1915チャナッカレ大橋は、およそ5,000人の作業員による24時間休みのない作業の結果として4年半で完成段階に達した。
チャナッカレ海戦の戦勝記念日である3月18日になぞらえた高さ318メートルの主塔完成後、主ケーブルが敷設された。そして最終段階として、橋の車両通行デッキの床版ブロックのはめ込みが開始された。先月までに車両通路用の床版ブロック87個のうち、81個のはめ込みが完了。ヨーロッパとアジアの両大陸を結ぶ車両通路は、ラープセキ岸側とガリポリ岸側の塔基部に準備されていた、両岸各3つの床版ブロックをクレーンで持ち上げることで完成した。
写真5:2022年3月18日開通
まもなくはめ込み作業が完了する81個のブロックや、基礎・免振工事とともに照明灯、手すりの取り付け作業が続く1915チャナッカレ大橋の開通も、1915年のチャナッカレ戦役の戦勝107周年となる2022年3月18日にエルドアン大統領により行われる。
それにより、ダーダネルス海峡では6分という短さで切れ目ない交通輸送が提供される。
写真6:2,023メートルの中央径間(センタースパン)は世界最長
1915チャナッカレ大橋は、デザインの素晴らしさでも世界一に名乗り出ている。トルコ共和国建国100周年を記念した2,023メートルの中央径間をもつ橋は、完成の暁には、「世界最大の中央スパンをもつ吊橋」の称号が与えられることとなる。
写真7:橋の特徴
1915チャナッカレ大橋の塔との結合部、ジョイントは赤と白を基調としており、チャナッカレ戦役の戦勝記念日である3月18日になぞらえた高さ318メートルの主塔上部は、チャナッカレ戦役において砲手だったセイト・オンバシュが砲身に込めた砲弾をかたどっている。橋の全長は3,563メートル、スパンは各770メートルで、365メートルと680メートルのアプローチ高架橋2本を含めた全長は4,608メートルとなる。
写真8:片側各3車線で全体の橋幅は45.06メートル。橋の床版の両側には維持管理や補修に使用される歩道がある。
写真9:「世紀のプロジェクト」として示されてきた1915チャナッカレ大橋とそれに接続する高速道路建設プロジェクトの枠組みで、吊橋1本、アプローチ高架橋2本、強化コンクリート高架橋4本、地下道橋、38の高架橋、5つの橋、 43の地下道、115の大小さまざまな出入口、12のジャンクション(国道のジャンクションを含む)、4つの高速道路サービスエリア、2つの管理・運営センター、6つの料金所が建設される。
写真10:以下、原文記事に1915チャナッカレ大橋のフォトギャラリー
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:51837 )