シリア:ユーフラテス川東域での緊張化、トルコとロシアの圧力に挟まれたシリア民主軍の運命とは?(4)
2021年11月22日付 その他 - al-Souria.net 紙


■トルコとロシアの圧力に挟まれるシリア民主軍

【スーリーヤ・ネット】

「平和の泉」作戦開始から約2週間後の2019年10月22日、ロシアはトルコに、双方が提示する条件の枠組み内での戦闘停止を受諾させることができた。しかしこの合意においてもっとも重要な出来事は、米国の影響下にあると見なされている一地域にロシアが軍事的に侵入したうえ、米軍が撤退を完了した複数の基地にロシア軍が展開されたことである。ロシアが地域に浸透したことにより、SDFとアサド政権の間では交渉の扉が再び開かれることになった。しかしこれらの交渉は以前のケースと同様、いかなる成果を生むことはなかった。

交渉を妨害しているのは誰か?

数々の交渉が失敗に終わるなか、両当事者はそれを妨害したとして非難の応酬を行った。またSDC執行委員会共同議長であるイルハーム・アフマド氏はアサド政権の落ち度を非難した。

アフマド氏は2020年10月にカーミシュリー市で開催された同委員会第8回対話シンポジウムの最中、「シリア北部・東部の自治局がアサド政権との合意に達するために行った全ての試みは失敗に終わった」と述べた。またその原因として、同氏は「政権がそれらの試みを粉砕した」ことを挙げた。

同氏は「シリア政府はシリアにおける危機の解決に依拠するかわりに、地域の安全と安定を動揺させ、クルド人とアラブ人の間に内乱を生み出している」としたうえで、「アサド政権は、我々がシリアにおける合意・政治的解決に至るために始動させた全ての試みを粉砕している」と述べた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:51865 )