エジプト:人権に配慮された刑務所(4)
2021年11月01日付 Al-Ahram 紙

■「刑務所での1日」

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そして、活動家という名のエージェント、つまりあらゆる人権の側面についてエジプトと西側諸国を比較することを旗印にしている人々にはこのように言いたい。アメリカの統計によればアメリカ合衆国の連邦政府の刑務所数は1800に達しており、カレッジや大学の数を上回っている。アメリカの多くの地域、特に南部では、大学のキャンパスに身を置く人よりも刑務所に住んでいる人の方が多く、劣悪な生活環境と病気の蔓延のなかで暮らしている。この傾向は特に黒人の受刑者の間で顕著である。このような状況はヨーロッパの多くの国々(特に東欧)でも変わりはない。処遇の悪さと精神的・身体的虐待に対する非難が起こり、刑務所システムの再構築の必要性が明確に訴えられていても、それらは常に聞き流される。

最後に、なぜ大多数の人々はエジプト国家の人道的矯正処置を過剰だとみなすのだろうか。まるで、国家が人権を尊重していないことを非難することは合法的な行為であり、この分野での国家の功績を認めることは禁じられた行為であるかのように!その答えが見つかることを願う。

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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:51892 )