コロナ禍でテヘランは静かになったのか?(1)
2021年11月10日付 Hamshahri 紙


 テヘラン大気質管理公社の騒音の専門家は下記のように述べた。「98年エスファンド月の初め〔2020年2月後半〕にイランへコロナウィルスが持ち込まれたことが発表され、政府が都市での交通規制を実施したことにより、モニタリングステーションの騒音レベルの平均値が、終日にわたる騒音の評価にも影響を与え、2年前の同時期の調査に比べて減少傾向を示した。」

【ハムシャフリー電子版】イラン学生通信(ISNA)の報道によると、エルハーム・キャリーミー〔前出の専門家〕は、「世界的に流行している感染症〔が存在する〕間は、生活環境の変化を評価することが重要である。なぜなら、行動変容が、地域の環境的な状況にどのように影響を及ぼすかを監視するための機会であるからだ。」と述べた。

 また、「高速道路由来の交通騒音が、騒音問題の分野のうち最も多い割合を占めているために、コロナウィルスの流行とともに、〔イランの〕全土での隔離計画と交通関連の法律の制定、またこれらに続く〔車の〕交通量の減少が、騒音にも影響した。」とも述べた。

 キャリーミー氏は、「98年エスファンド月の初め〔2020年2月後半〕にイランへコロナウィルスが持ち込まれたことが発表され、政府が公務員のテレワークとエスファンド月中旬からの商業施設の閉鎖という形で都市での交通規制を実施したことにより、モニタリングステーションの騒音レベルの平均値が、終日にわたる騒音の評価にも影響を与え、2年前の同時期の調査に比べて減少傾向を示した。」と述べた。


昨年のチャハールシャンベスーリーの際の騒音レベルの平均値の減少

テヘラン大気質管理公社の騒音の専門家は続けて、下記のように述べた。「弊社の〔モニタリング〕ステーションにて得られた結果によると、98年のエスファンド月15日から29日〔2020年3月5日から19日〕の騒音レベルの平均値は、96年〔2017年3月21日からの1年間〕と97年〔2018年3月21日からの1年間〕に比べて、日中は平均して約1から2デシベル、夜間(22時から翌朝7時まで)は約2から3デシベル低下した。この傾向は、99年ファルヴァルディーン月〔2020年3月21日から4月19日〕においても継続し、気候条件と春の大雨によって、騒音レベルの程度の低下〔傾向として〕は、97年と98年の同時期と比べると、約1デシベルの減少が見られた。」

氏は、チャハールシャンベスーリーは毎年、騒音〔計測〕の〔モニタリング〕ステーションの騒音レベルが増加する一因であり、このような特別な状況においても騒音レベルの変化は明らかであったということに言及しながら、「騒音レベルの平均値を2年前のチャハールシャンベスーリーの祭儀と比較した際に興味深い点は、98年のチャハールシャンベスーリー〔の祭儀〕中(およそ18時~22時の間)、コロナウィルスの流行が始まったことと、隔離〔政策〕が厳しくなったことにより、〔騒音レベルの平均値が〕97年の同時間帯と比べて2から4デシベル減少したことである。しかし、99年〔の同時間帯〕は、市民生活がより平常化したことで、テヘランの騒音レベルの平均値は、97年〔の同時間帯〕に比べて1から3デシベル、昨年に比べて1から2デシベル増加した。」と述べた。

―(2)に続く―

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:FKM )
( 記事ID:51945 )