モロッコ:在モロッコ・ドイツ大使館は自国の諜報活動に関する報道を公式に否定(1)
2021年12月08日付 al-Quds al-Arabi 紙


■在モロッコ・ドイツ大使館が、増大するモロッコのプレゼンスおよび同国によるイスラエルへの接近に対するドイツ本国の困惑に関する報道を否定

【ラバト:本紙】

ドイツはオラフ・ショルツ新連邦首相の政権下で、「対等に未来を見据えた提携」に基づいて両国間の関係を修復することへの希望を表明しつつ、モロッコに対し前向きな合図を送った。

こうした傾向への示唆は、在モロッコ・ドイツ大使館がFacebook上で公開した声明を通じてなされた。この発表は原則的にモロッコに駐在するドイツ人外交官の諜報的な役割についての報道を否定するためになされたものであったにもかかわらず、両国関係に新たなページを開き、伝統的に友好的で豊かであった外交関係へ回帰したいというドイツの意向を隠すことはなかった。同声明は同時に、モロッコ・イスラエル間の国交正常化について歓迎した。

ドイツ大使館の声明は、自国の諜報活動に関するメディア報道に応えるかたちで発された。この報道においては、ドイツ政府が、東地中海におけるトルコのケースと同様にアフリカ大陸で増大しているモロッコの経済力に対して不快感をもっていることが示された。また同報道によると、同政府の懸念はモロッコ当局とイスラエル当局の間に存在する接近の兆候や、北アフリカ地域におけるEUの利益への潜在的な「脅威」などにも向けられているのだという。

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:51979 )