パレスチナ:刺繍が文化遺産リストに登録
2021年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■「農民の刺繍」が施された服がパレスチナ女性たちに受け入れられ、おばあさんたちが作る服が店にまた並ぶようになる

【ガザ:本紙】

パレスチナでは、民間伝承の刺繍作品を現代の衣服の構成へ取り入れ、若い女性たちにおめでたい場での服として「農民の服」を購入するよう宣伝したことの影響として、民間伝承の刺繍作品が広く人気を集めており、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、「パレスチナ刺繍」を無形文化遺産リストに定め、この伝承を盗もうとするイスラエルによる試みを拒否した。

「ZOOM」で開催された会議において、ユネスコの委員会の一つである世界人類文化遺産代表委員会により、パレスチナ刺繍という芸術の文化遺産リストへの登録に関する投票が行われ、パレスチナ刺繍はリストに登録されることとなった。

これはイスラエルが、テルアビブで開催されたミスユニバースのコンテストで刺繍を施したパレスチナの衣装を参加者に配ることにより、パレスチナの「登録商標」として知られるこの遺産の盗用を試みたわずか数日後に行われた。これは、イスラエルが多くのパレスチナの文化遺産を盗もうとした以前の試みと同様のものである。

パレスチナ刺繡は、過去何十年も前から存在し、イスラエルよりも何十年も古いことが知られている。パレスチナ人は今なおそれを大切にし、農村の女性たちは今の瞬間もある町の住民と別の住民とを区別するこの衣装を身に着けている。また最近では、この芸術を現代の衣服に取り入れる動きも活発になり、パレスチナ人女性のスカーフやシャツ、ショールなどにもよく見られるようになった。

(後略)

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( 翻訳者:佐伯麻実 )
( 記事ID:52016 )