シリア:今年の小麦生産量は過去50年で最低水準、経済制裁がもたらす大規模な飢餓(1)
2021年12月25日付 その他 - Snack Syrian.com 紙


■シリアの今年の小麦生産量は過去50年で最低水準、人口の60%が飢餓状態に

【スナック・シリアン・コム】

国連食糧農業機関(FAO)は、シリアにおける今年の小麦生産量が過去50年のなかで最少であるとのレポートを発表した。

先週発表されたレポートによると、同国では1,240万人が食糧安全保障の欠如に苦しんでおり、総人口の90%が貧困のなかで生活しているという。また同国では小麦・大麦といった穀物の生産量が2020年における280万トンから105万トンまで減少することにより、63%におよぶ割合での低下を見せた。また小麦の生産量は2011年以前と比べ4分の1にまで落ち込んだという。

国連機関によるレポートは、シリアの農業部門に課せられた制裁とその設定数値の上昇に並び、肥料および農薬価格の高騰が同国の農業生産に多大な影響を与えていることを指摘した。さらに同国における小麦生産の現状が、大多数の県で近く発生しうる飢餓を示唆するものであるとして警告を発した。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52048 )