宗務・ワクフ業務職員組合、セゼン・アクスを標的に
2022年01月17日付 Cumhuriyet 紙


著名なアーティストで作詞家のセゼン・アクスは、音楽家ヤシャル・ガガと2017年にリリースした「素晴らしい生を生きる」という歌が原因で政権寄りのメディアによって批判された。ここ最近、宗務・ワクフ業務職員組合の標的となった。宗務・ワクフ業務職員組合ヴァン支部ヌルッラー・アルヴァス支部長は、アスクの「素晴らしい生を生きる」という名の歌にある「よろしく、あの無知なイブとアダム(Havva ile Adem)に」という歌詞を批判した。

公正発展党政権寄りで知られるイェニ・シャファク紙は、著名なアーティストであるセゼン・アクスの「素晴らしい生を生きる」という名の歌について報じ、標的とした。アクスが作詞した曲で「奇跡に身を任せて最後の審判に向かう。よろしく、あの無知な(cahil)イブとアダムに」という歌詞を宗教を侮辱していると解釈した。

報道に続いてSNSのトロール達によって「セゼン・アクス立場をわきまえろ」というハッシュタグが付けられた。

■宗務・ワクフ業務職員組合も標的に

ここ最近、宗務・ワクフ業務職員組合ヴァン支部ヌルッラー・アルヴァス支部長は、アクスの「素晴らしい生を生きる」という名の曲にある「よろしく、あの無知なイブとアダムに」という歌詞に反感を示した。

「アーティスト達が、人々が抱く価値という点で敏感でなければならない」と述べたアルヴァス支部長は、「預言者アダムとイブは、ムスリムだけでなく全ての神聖な宗教の共通の価値である」と述べた。

同支部長は、「同時に最初の預言者であるアダムのことを無知と言うことは、人の領分を弁えたものではない。人々の宗教的な価値を貶めるこの言葉ゆえに本部が必要な法的措置を取るということを誰も疑わない。」と述べた。

■すぐに謝りなさい

「SNS、本、映画、歌、誰によって作られたものであれ、思想と表現の自由が言い訳にされて、ムスリムにとって神聖なもの、神聖な価値、信仰、預言者に対して貶めるような言葉を使うことは決して容認できないことである」とアルヴァス支部長は見解を述べた。さらに、「人々の宗教的価値観を公然と貶めるセゼン・アクスについて、組合として告発する。預言者アダムとイブは、全ての神聖な宗教が共有するものである。彼らに対して使われた『無知な』という表現、共通の宗教的価値と象徴である人びとをこういう形で貶めることは、人々の財産ともなっているアーティストにふさわしくない。あの言葉によってあなたは、一般に人々の無知さを強調しようと意図しているのかもしれない。しかし、このことを全ての神聖な宗教の共通の価値である預言者アダムとイブを通じて行った際、人々も組合もこれを許容できない。すぐに人々に謝罪し、必要な会見を行うよう期待している。」と続けた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:52235 )