レバノン:経済危機によってスカベンジャーが増加
2022年01月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■経済危機によってレバノン市民は廃棄物のリサイクルを収入源とするように

【ベイルート:アナトリア通信】

経済危機はレバノンの人々の廃棄物に対する見方を変えた。廃棄物はコンテナに捨てられた単なるゴミだったが、多くの市民の収入源となったのだ。

この現実は、プラスチックや段ボール、金属を路上で収集する市民の増加の表れだ。市民はリサイクルに携わる企業に売却することを目的として、収集を行なっているのだ。

また、市民の多くが家庭内での消費から発生するこれらの資材を収集しており、他のごみと同じように捨てるのではなく資材の収集センターに売却している。

プラスチック1トンの価格は約350米ドル、金属(アルミニウム、スズ、鉄)は約450米ドルになり、段ボールは1トンあたり約100米ドルで売却される。

これらの資材は最終的に大規模業者に販売された後、海外に輸出されるか、もしくはリサイクルして国内産業に持ち込む工場に売却される。

≪多くの人々にとって唯一の収入源≫

アブー・ハリール氏は、首都ベイルートおよびその近郊の路上で毎日荷車を引き、彼の唯一の収入源である資材を探している。彼の稼ぎは1日あたり2万〜10万レバノンポンド(1米ドル=約3.1万レバノンポンド)ほどだ。

彼はアナトリア通信に対して「荷車を使って路上でプラスチック、段ボール、鉄を探し、これらの資材を購入してくれる専門の収集センターに販売します」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:高橋英佑 )
( 記事ID:52260 )