シリア:長期にわたる「現実としての」シリア分割(3)
2022年02月01日付 その他 - al-Souria.net 紙


■ロシア…「現実としての」シリア分割

【スーリーヤ・ネット:バッサーム・ミクダード】

同サイトは、シリアにおける昨年の成果は一文で要約可能であるとしつつ、次のようにコラムを締めくくった。「戦線は安定しており、戦争は継続している。しかし成し遂げられるべきもっとも重要なことはイスラーム国を殲滅することではなく、テロリスト勢力が再び台頭することを防止することである。アフガニスタンの事例だけをもっても明らかなように、テロリストの再台頭は時間の問題である」。

ロシアのウェブサイト「News.ru」は昨年末、「2021年の中東におけるロシア――混乱のなかでの安定――」というタイトルのコラムをあげた。そのなかで同サイトは、ロシアは昨年中に大きな成功を収めることはなかったとしつつも、同国は「中東地域で混乱が継続するなか、自国の地位を維持することができた」と述べた。

同サイトは2021年中にシリアで軍事作戦はほぼ実施されず、それらはイドリブ県でジハード主義者が占拠する各基地への空爆に限定されていた」ことを示した。イドリブ地域にはいまだにテロの拠点が残っているが、そこに暮らす住民は例年続く軍事作戦からひとまずの休息を得ている。しかしこれは、戦線に面している諸地域からの住民の大量避難や、民間人からの犠牲をともなった。また現在イドリブ県に駐留しているトルコ軍は、同地域の大部分を支配下に置いているシャーム解放機構の過激派らの活動に歯止めをかける能力を示したうえ、彼らがシリア政権軍の進軍を止めるために活動を活発化させることを防いだ。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52412 )