シリア:長期にわたる「現実としての」シリア分割(5)
2022年02月01日付 その他 - al-Souria.net 紙
■ロシア…「現実としての」シリア分割
【スーリーヤ・ネット:バッサーム・ミクダード】
一方同サイトの見解では、ロシアの外交筋はトルコ政府に対し、シリア北東部における「シリア民主軍」および「人民自衛隊」に対する軍事作戦を停止するよう説得することに成功した。またロシア・トルコ両国の軍事筋、外交筋による協議は単にこの「説得」作業の成功に貢献しただけでなく、これによって、作戦の実施が想定されている地域にロシア軍が集中するようになり、シリア北東部の上空にロシア軍の戦闘機が飛行するようにもなった。
ここではまた、ロシア・米国間の対話が重要な役割を果たしたことに注意を向ける必要がある。これまでは米空軍がシリア北東部上空の大部分を支配していたが、現在それはロシア空軍に向け開け放たれている。ここからは、米国がシリアからの撤退の可能性とその日程を探っている状況下で、同国がシリア北東部の命運をロシアに段階的に担わせる準備をしていると考えることもできる。したがって2022年には、シリア北東部で活動するシリア民主軍やその他のクルド民族主義勢力がシリア・アラブ共和国に統合される可能性がある。
(6)に進む
(4)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52414 )