シリア:米軍の特殊作戦によって殺害された「イスラーム国」指導者アブドゥッラー・カルダーシュとは何者か?(3)
2022年02月03日付 その他 - al-Souria.net 紙
■バイデン大統領がイスラーム国指導者の殺害を発表、アブドゥッラー・カルダーシュとは何者か?
【スーリーヤ・ネット】
2008年にはマウシィル市で米軍に逮捕され、2年間投獄された。そして出所後にニーナーワー(ニネヴェ)県でシャリーア法官としての職務についたのち、アブー・バクル・バグダーディーの側近となった。そしてバグダーディーは自身の死の直前、カルダーシュを臨時の後継者として指名した。
カルダーシュはバグダーディーの指揮下で複数の役職を務め、そのなかでももっとも顕著なものは2014年についた組織のカーディー(裁判官)の地位である。
カルダーシュはマウスィル市への空爆で負傷し、複数の報告によると、これによって右脚を失った。
米国の陸軍士官学校に属する「国際テロ対策センター」の報告によると、カルダーシュは自身が投獄されていた2008年から2009年までの期間のなかで、同組織の指導者やメンバーについての情報をCIAに提供してきた。
2020年9月に発表されたレポートによると、カルダーシュはイラク・イスラーム国の指導者およびメンバー88名の名前と情報を提供した。また彼らのうち64名に関しては、組織の指導層あるいはメンバーが活動する軍事、メディア、安全保障といった様々な分野に関する情報がCIAに伝えられたという。
クラシーことアブドゥッラー・カルダーシュは、ダイル・ザウル県郊外・バーグーズ町におけるイスラーム国の最後の地理的拠点に対する攻撃が実施されてから約3年後、約26か月にわたって同組織の指導者であり続けたのち、今日木曜日の未明に殺害された。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52449 )