シリア:政権による新たな化学兵器使用疑惑(3)
2022年02月01日付 その他 - al-Souria.net 紙
■政権による新たな化学兵器使用疑惑…兵器として用いられた塩素ガス
【スーリーヤ・ネット】
同調査団は、今回の報告書を「化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約」(化学兵器禁止条約、CWC)の締約各国と共有したことを明らかにした。さらに近々、アントニオ・グテーレス国連事務総長を通じてこれを国連安保理に提出する予定であるという。
アサド政権はこれまで、多くの地域で実施された化学兵器攻撃に関与してきた。そのなかでも特に顕著なものとしてはダマスカス(郊外県)グータ地方における2013年8月21日の攻撃、2017年4月のハーン・シャイフーン市の事例、2018年4月のドゥーマー市の事例といったものがあげられる。一方政権側はこれらを否定しており、2013年に化学兵器禁止機関第19回締約国会議に参加したのち、保有する全ての貯蓄を引き渡したと主張している。
シリアでは、「シリア人権ネットワーク」が2012年10月23日に最初のレポートを発表してから2021年8月にいたるまでの間、民間人に対する化学兵器攻撃が計222回実施されてきた。
同ネットワークによると、それらのうち98%は政権の手によるものであり、2%がイスラーム国によって実施されたものだという。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52494 )