シリア:数千人の「身分を持たない子供」を生む「シャリーア」(1)
2022年01月11日付 al-Watan 紙


■数千人の「身分を持たない子供」を生むイスラーム国の「シャリーア」

【ダマスカス:本紙】

公的な人口統計のなかに存在しない世代の存在は、テロリストがシリアに対して開始した戦争がもたらしたもっとも危険な影響のうちに数えられる。多くの地域では過去数年間、テロ組織「イスラーム国」に所属する多様な国籍の父親らから、特定の身分証明書を持たない子供たちが多く生まれた。彼らはその後殺害され、逮捕され、あるいは不明な場所に逃亡することによって姿を消した。

出自が失われるという現象は、シリア国内でイスラーム国の影響下にあったほとんどの地域に蔓延している。その最新の事例は、2019年に民兵組織「シリア民主軍・人民防衛隊」によってイスラーム国による支配からの「解放」を宣言された、ダイル・ザウル県東部に位置するバーグーズ町におけるものである。同民兵組織はその後、ハサカ県県内で「人民防衛隊」の管理下にある複数のキャンプ(もっとも知られているものとしては、「ハウル・キャンプ」と「ラビーウ・キャンプ」が挙げられる)にイスラーム国に属するほとんどの家族を収容した。また複数の反体制系ウェブサイトによると、これらのキャンプへの収容を免れたいくつかの家族は、密輸業者や仲介業者を介してイドリブ県内の諸地域に逃亡することができたという。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52584 )