パレスチナ:金属ごみで命を繋ぐガザの人々 (3)
2022年02月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ガザ:金属くずの収集は失業者や貧困者のライフライン
【本紙:イスマーイール・アブドゥルハーディ―】
サーリフ氏は「特に廃棄物を収集する労働者に危険があるとはいえ、この仕事は空腹を満たすための収入源 を提供している。困難な生活状況と就労機会の不足のなかで、一部の親たちは自分の子どもに、現金収入のためにこの仕事をするよう促していた」と付言した。
経済専門家のムイーン・ラジブ氏が強調するところによると、金属リサイクルというアイデアは、全世界で商売として実施されている。廃棄された金属を新たに再利用することを通じて、労働力を雇用し、諸国家に多額の収入をもたらしている。折に触れて世界的に価格が高騰する金属を購入せずに済むのである。
ラジブ氏は本紙に「ガザ地区の社会は、生産者よりも消費者的である。路上には、市民が毎日投棄している廃棄金属が積みあがっている。しかし、イスラエルに包囲されているため廃棄金属を再利用する必要があるのだが、ガザに工場や設備、重機が不足していることを考慮すると、金属製品のリサイクルが難しいことがわかる」と告げた。
(後略)
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:52645 )