シリア:米国がイスラーム国指導者を排除したのちにシリア国内で計画していること(1)
2022年02月08日付 その他 - al-Souria.net 紙
■アブー・イブラーヒーム・クラシー排除後の米・トルコ関係
【スーリーヤ・ネット:サミール・サーリハ】
米国のジョー・バイデン政権は、同国の特殊部隊が、シリアのトルコ国境沿いにあるアティマ村に潜伏していたイスラーム国の指導者、アブー・イブラーヒーム・ハーシミー・クラシーに対する暗殺作戦を成功させたのち、複数の当事者に対してメッセージを送り始めることだろう。米国が同作戦を通じて送るもっとも重要なメッセージとは何か、そしてそれをどの当事者に向けるのか?また同作戦がトルコの地理的影響下にある地域で実施されたことを考えると、メッセージの対象者という枠組みのなかでの同国の割合はどれほどのものか?
国防総省のジョン・カービー報道官は、シリア民主軍が、クラシー暗殺作戦の責任を「完全に負っている」米軍に対して提供した支援についての感謝を表明した。これが意味するところは、バイデン大統領が、同作戦を成功裏に終わらせるにあたってトルコが払った努力に対して感謝することはないということである。これは2年半前、ドナルド・トランプ米前大統領がイスラーム国の元指導者であるアブー・バクル・バグダーディーを始末する作戦をめぐって行ったこととは対照的である。これらの証拠としては、トルコ外務省の報道官であるタンジュ・ビルギチ大使がクラシーの殺害に応じて、「トルコはあるテロ組織を排除するために他のテロ組織と協力するというアイデアを常に拒否してきた」との発表を急いだことが挙げられる。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52727 )