イラク:クルディスタン地域のウクライナ人が戦争に抗議(3)
2022年02月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イラク:クルディスタン地域のウクライナ人が母国への戦争に抗議する(3)
【バグダード:本紙】
「警戒と注意を払うこと」
サッハーフ報道官は、「4人のイラク国民はすでにポーランドとウクライナの国境に向かっていたが、都市の中心部で一時的な滞在場所を探すためにさまよい歩いていたことを受け、ウクライナ警察が彼らを呼び止め、職務質問と拘留を行なったことは指摘に値する」と話し始めた。
そして、「親愛なる在外イラク国民に対し、ウクライナが経験してきた目下の状況において警戒と注意を払うようお願いするとともに、彼らの生命と安全を守るため、民間人の保護についてウクライナ関係当局の指示を遵守し、不要不急の場合には屋外に出ないよう要請する。我々はイラク国民に対し、緊急事態が発生したら即座に大使館に迅速な連絡をするよう呼びかけている」として声明を締めくくった。
イラク外務省はウクライナの在外イラク国民に対し、緊急事態が発生した場合の連絡先としてホットラインを割り当てた。
外務省のアフマド・サッハーフ報道官によると、「現在の状況において親愛なる在外イラク人の安全と平和のために、そしてウクライナのイラク人コミュニティとの連絡確保を目的に、とりわけポーランド、ハンガリー、ルーマニアとウクライナとの国境にいる人々に対し、緊急事態における連絡、調整、支援提供のため」のものであると述べられた。
また、外務省はすでにイラク人留学生への学位授与のためにウクライナの諸大学と協議していたことを明らかにした。
サッハーフ報道官は公的通信社に対し、「在ウクライナ・イラク共和国大使館は月曜(2022年2月14日)以来、イラク人留学生が勉強する27の大学と語学学校において治安状況が悪化した際の非常時における学位授与の簡易化と留学生に対する留意と保護について協議した」と言った。
加えて、「それら大学と語学学校にイラク人留学生の状況と学生数に関する詳密な情報を大使館に提供するよう要請した」と述べた。
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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:52740 )