米国:ロシアの近い将来の意図について「極度に懸念」している
2022年03月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ロシアが原子力施設を攻撃したことに対する米国の懸念
【ワシントン:ラーイド・サーリハ】
ロシア大統領府がウクライナのザポリージャ原子力発電所を掌握したと述べたことをうけ、米国国防総省の高官は、米国はロシアの短期的な「意図について極度に懸念」していると述べた。
同高官は記者団に対し、「原発を掌握したとのロシア側の言い分に反論できる状況にない。またその支配が何を意味し、どのようなものであるか、現段階では正確には分からない」と述べた。
さらに「彼らの実績がどの程度なのか、短期的にどのような意図があるのかも分からない」と述べた。
木曜日の早朝、ロシア軍はウクライナの中心部を通って黒海に流れるドニエプル川沿いにあるエネルホダール市の原子力発電所を攻撃していた。
同高官は、米国は同発電所に対する「攻撃の性質について強い印象は一切抱いていない」としながらも、同発電所からの放射能漏れがないことはわかっていると述べた。
匿名を希望した同高官は、この占領作戦が無思慮で危険な行為だとしたうえで、米国防省は攻撃を受けた施設への処置について同盟国や連携国に助言や提案を行なっていると付け加えた。
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( 翻訳者:百田凜花 )
( 記事ID:52809 )