ヒマワリ油価格の上昇、継続中
2022年03月07日付 Cumhuriyet 紙
農産物問題専門の世界的なコンサルティング会社であるLMCインターナショナル株式会社によると、ウクライナでの状況が好転しない限り食用油の価格は上昇し続ける。植物油に起こる本当の困難が今後6カ月以内に起こると予想されている。
トルコで起こっているように、地球規模で食用油について深刻な危機が起こっている。LMCインターナショナル株式会社ジェームス・フライCEOによると、食用油の価格が今後数カ月間は高値でとどまり続けるだろう。
ブルームバーグHTの情報によると、「価格が下降に転じる前にさらに上昇する可能性がある」と述べたフライCEOは、「原油の供給の滞り及びヒマワリ油の供給不足と他に、この空白を埋める別の選択肢がない状況は、市場が1-2カ月前に誰も予見しなかった形で逼迫することになるのを示している。」と見通しを語った。
■今後6カ月に注意
植物油に起こる本当の困難は、今後6カ月以内に起こるだろうと述べたフライCEOは、キャノーラ油生産がカナダで起きている問題が原因で減少し、大豆油の生産の増加は見られず、パーム油が生産の減少期になることに注意を引き、マレーシアでのパーム油の生産が年内に僅か3-4%だけ増やせるだろうと述べた。
フライCEOは、世界最大の生産地であるインドネシアが内需のためで輸出を制限しているとの述べ、この状況が世界第2位の生産地であるマレーシアの貯蔵品を減少させることになろうと注意を引いた。
■価格の下落を見ることは難しい
フライCEOは、インドネシアの生産の増加がマレーシアの割合の半分となって期待以下にとどまるだろうと述べた一方で、パーム油の生産の増加が世界市場のヒマワリ油の不足を補うことはできないと強調した。
上昇する原油価格も食用油の価格で発生している大きな嵐を支えていると述べた同アナリストは、「もしウクライナ情勢が好転するような出来事が起きないならば、価格におけるリスク・プレミアムで下落を見ることは難しいように見える。今年の下半期にロシア政府が正気を取り戻すことを心から願っている。」と述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:52836 )