国際女性デー:女性に対するシステマティックな不正義の回想 (1)
2022年03月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国際女性デー:女性の困難な状況と、女性に対するシステマティックな不正義の回想
【ロンドン:本紙】

世界が困難な状況にあるなか、国際女性デー2022を迎える。軍事的、政治的対立が激化する一方で、二年以上続くコロナ禍を一因とする世界中の経済危機が深刻化している。これらの問題は全人類、特に世界の貧困層にとっての生活を困難にしている。ただし、とりわけアラブ世界の女性に対しては、さらに過酷な影響を残している。権力的、法的、社会的な局面における構造的な諸要因に起因する、様々な問題が混在しているためである。国際女性デーは、女性が直面するシステマティックな不正義を振り返る、一年に一度の節目とされている。他方、女性が戦い、獲得してきた様々な成果を評価する記念日でもある。

パレスチナにおいて、パレスチナ女性総連合は、火曜日の国際女性デーに合わせたデモ行進の中心会場に、ナブルス北部のブルカ村を選んだ。ブルカ村ではイスラエルによる前例のない非道な入植活動が行われている。デモ行進には数百人の女性や、パレスチナ解放機構とファタハ中央委員会のメンバー、多くの企業、様々な自治体の代表者が参加した。

パレスチナ中央統計局のウラー・アワド局長はイベントに際して、イスラエルによる継続的な女性の権利侵害を強調し、パレスチナの女性の現状を振り返った。特に、女性の働き甲斐のある仕事の獲得および効果的で平等な参加を保証することが、女性の継続的なエンパワーメントに繋がることを強調した。


(2)に続く

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:52847 )