国際女性デー:女性に対するシステマティックな不正義の回想(2)
2022年03月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国際女性デー:女性の困難な状況と、女性に対するシステマティックな不正義の回想
【ロンドン:本紙】

中央統計局から発行される報告書「持続可能な明日のための今日の男女平等」によると、パレスチナ社会における早婚率が低下しており、配偶者による女性に対する暴力のなかで最も多く見られたのは心理的暴力であった。

パレスチナの女性の人口は2022年半ばで、推計で263万人に達している。男女比は49%であり、これは女性100人に対し男性103人がいるということである。女性の約12%が世帯主であり、2021年に西岸地区では12%、ガザ地区では11%を占めていた。

現在または過去に結婚している女性(15-64歳)のうち58.2%が「最低でも一回は」いかなる形であれ、夫からの暴力を受けていた。心理的暴力がそのような女性に対して最も見られた種類の暴力であり、57.2%の女性が「最低でも一回は」そうした暴力を受けていた。18.5%の女性が身体的暴力を、9.4%の女性が性的暴力を「最低でも一回は」受けていた。これらは2019年に行われたインタビューに先立つ12か月間のうちの出来事である。

中央統計局の報告によると、2020年の公的・非公的な教育や訓練への女性の参加率は17.2%に上昇した。男性は18.0%であった。女性の初等教育への総就学率は男性に比して上昇しており、女性の98.4%が就学した。男性は95.4%であった。また、中等教育への就学率は、女性は84.8%に達し、男性は65.9%であった。これらは2019から2020年のデータに基づく。

女子学生によるパレスチナ国内の高等教育機関への進学率は、2020/2021年度に高等教育機関に進学する全学生のうち61%に達した。

(3)に続く

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:52848 )