国際女性デー:女性に対するシステマティックな不正義の回想(3)
2022年03月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■国際女性デー:女性の困難な状況と、女性に対するシステマティックな不正義の回想
【ロンドン:本紙】


イラクにおいて、国際連合イラク支援ミッション(UNAMI)は、2021年に行われた国民議会選挙の「ジェンダー」的観点から見た分析をしている。これによると、2018年に行われた選挙に比べて、10月の選挙におけるイラク人女性の活躍は大いに向上した。女性比率が前回の25%から29%に達したのである。

16の行政区で当選した女性候補者95名のうち、57名がクォーター制による優先枠がなくとも勝利していたという事実は、イラク人女性が個人の能力に完全に依拠しながら勝利できるという力を証明した。同時に、本報告書は「この偉業があるとはいえ、クォーター制は国民議会における女性の代表を保証するための重要装置であることに変わりはない」と指摘している。

国連の分析は、女性の選挙への参加を妨げる様々な障害を浮き彫りにした。例えば、治安上の問題や、農村部における文化的・伝統的な性役割、女性候補者に対する暴力、教育・訓練の制限、政党への支援と経営資源の不足である。報告書では「今回当選した女性の大多数が政治的所属を有しており、このことは国民議会に進出するため、政党が主要な手段であり続けていることを示している」と明示された。

(4)に続く

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:52849 )