シリア:シリア人姉妹がイスタンブールの高校で人種差別的暴行を受ける(3)
2022年02月20日付 al-Watan 紙
■シリア人姉妹がイスタンブールの高校で苛烈な人種差別的暴行・嫌がらせを受ける…ヒジャーブを脱がされ写真撮影、身体のいたるところには打撲跡が残る
【ダマスカス:本紙】
さらにその数日前には、12歳になるシリア人生徒が、友人グループの一人であった17歳のトルコ人から身体的な攻撃を受けた結果、意識を失い同市タクシム区の病院に搬送されたというケースも発生している。
同様に特筆すべきは、トルコ政権が2011年にシリアで危機が始まって以来、同国で活動するテロ諸組織や武装民兵諸組織に支援を提供してきたという事実である。こうした動きにより、多くのシリア国民はそれら組織による犯罪から逃れるため、欧州あるいはその他の地域の各国(ここにはトルコも含まれる)に避難することを余儀なくされた。
シリア政府は、近隣諸国や西側諸国に暮らすシリア人避難民を帰国させるための取り組みを引き続き行っている。また2020年11月にダマスカスで開催され、シリア人避難民の帰国をトピックとした国際会議では、その閉幕声明において「シリア政府が、国外避難民の帰国を保証し、彼らに対して尊厳ある暮らしを確保するための取り組みを継続すること」に加え、「シリア政府が、単に自国民を故郷に帰還させるだけでなく、彼らに尊厳ある暮らしを提供するための努力を継続するにあたっての準備を完了していること」などが確認された。
しかしトルコを含む域内各国や、シリア国内のテロ諸組織を支援している西側諸国は、「避難民カード」によって政治交渉の場でシリア政府に圧力をかけるために、彼ら避難民の帰国を妨害している。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52877 )