ウクライナ:ウクライナ戦争により露わになる欧州の人種差別的傾向
2022年03月10日付 その他 - al-Durar al-Shamiya 紙


■ウクライナ戦争により露わになる欧州諸国の人種差別的傾向…オランダの大政党党首が「シリア人を追放し代わりにウクライナ人を受け入れる」よう呼びかけ

【ドゥラル・シャーミーヤ】

オランダの反イスラーム極右政党の党首が、同国政府に対し、シリア人難民を追放し代わりにウクライナ人難民を受け入れるよう呼びかけた。

オランダ最大の政党の一つとされる右翼政党「自由党」のヘルト・ウィルダース党首は、Twitter上の投稿のなかで、ウクライナからの難民を受け入れるスペースを確保するために、シリア人難民やその他の国々出身の難民を追放するよう求めた。

反イスラーム野党の党首はシリア人難民を「悪用者ら」と評し、彼らが行っている国外避難が、(同党首いわく)真の難民を体現するウクライナ人の場合とは異なり、「偽りであり真実でない」ものであると述べた。

ウィルダース氏は、自国が「難民であふれかえっておりこれ以上の人々を受け入れることが不可能である」としつつ、「シリア国籍あるいは非シリア国籍の難民たちはそこから出ていく必要がある」と主張した。

ウクライナで発生している戦争により、欧州の政治家やメディア関係者は数々の人種差別的な言説を発している。彼らはシリア人、アフリカ人、あるいはアジア人の難民の追放を呼びかけ、代わりにウクライナ人難民を受け入れるよう求めた。彼らは同様に「黒い難民・白い難民」という用語を用いることで、自身らの人種差別的な傾向を提示してもいるのである。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:52892 )