モロッコ:スペインがモロッコの「サハラ自治権構想」を支持
2022年03月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコ王室は、モロッコの「サハラ自治権構想」へのスペインの支持を発表
【ラバト:本紙】
スペインとモロッコの関係が目覚ましい発展を遂げる中、スペインは、モロッコのサハラ自治権構想を「紛争を解決するための最も真剣で現実的で信頼できる基盤である」と見なした。
スペインのペドロ・サンチェス首相は、モロッコのムハンマド6世国王に宛てた書簡の中で、「モロッコにとってのサハラ問題の重要性を認識している」と断言した。これに関連して金曜日、モロッコ王室は、「スペインは、2007年にモロッコが提示したサハラ自治権構想を、紛争を解決するための最も真剣で現実的で信頼できる基盤と見なしている」と発表した。
さらにスペインの政府関係者は、「すべての当事者が納得できる和解のために、国連の枠組みの中でモロッコが行った真剣で信頼できる努力」と示唆した。
サンチェス首相は、モロッコ国王への書簡の中で、「両国は思いやりと友情の強い絆で、歴史的にも地理的にも、国益の面からも密接に結びついている 」と強調した。そして、「2つの民族は同じ運命でつながっており、モロッコの繁栄がスペインの繁栄をもたらし、その逆もまたしかり、と確信している」と明言した。
そして首相は書簡の中で、「両国の目標は、透明性・恒久的なコミュニケーション・相互尊重・両国間の協定の遵守に基づく新しい関係を築くことだ。そのためには両国が抱える重要な共通課題において、一方的な行動を控えねばならない」と訴えた。
(後略)
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( 翻訳者:百田凜花 )
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