シリア:「シリア国民軍」戦闘員らのウクライナ派遣をめぐって合意(3)
2022年03月08日付 al-Watan 紙
■ヌスラ戦線とトルコ政権が「シリア国民軍」の戦闘員らをウクライナに派遣することで合意
【ダマスカス:本紙】
イスマーイール氏は同様に、この会合がトルコ政権の諜報機関とヌスラ戦線の間の共通の利益にもとづいて開催されたことを示した。この利益とは、アレッポ県北部から望ましくない戦闘員らを追放し、ウクライナで彼らを始末することにある。
これによって、トルコ政権はシリア北部で安全保障上あるいは軍事的に壊滅的な失敗を喫したのちに、「シリア国民軍」を解体しそれから離れることができる。一方ヌスラ戦線は、アレッポ県北部郊外でシリア国民軍によって支配下に置かれている諸地域に入りこむことで、自組織の影響圏を拡大することが可能となる。
さらにイスマーイール氏は、ロシア軍と戦うために外部からやってくる非ウクライナ人傭兵の扱いに関して、「ウクライナ軍の兵士の場合とは異なり、捕虜としては扱われない」としたロシア国防省の最近の声明により、トルコ政権とヌスラ戦線が「シリアを去った戦闘員らが実際にシリアに戻ってくることはなく、結果的に最小限の努力によって彼らを種分することができるようになる」との確信を強めたことを明らかにした。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53062 )