シリア:「接触線」における人道支援の提供メカニズムの実施を遅らせ続ける米国(3)
2022年03月06日付 al-Watan 紙


■米国が「緊張緩和地帯」との「接触線」で人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅らせる…「ヌスラ戦線」の支配下に置かれている諸地域は、国際的な支援組織が医療セクターへの支援を停止しているために重大な困難に直面。

【ダマスカス:本紙】

「暫定政府」傘下の沿岸保健支部と呼ばれているものの局長を務めるハリール・アーガー氏は次のように述べた。「トルコ政権に従っているテロ諸組織や武装民兵らによって支配されている諸地域における医療セクターへの支援は不安定であり、固定されていない。つまりそれは往々にして悪く、時として平均的なレベルに達することもあれば、良くなることもある」。

さらに同氏は次のように付言した。「これに関しては、医療セクター全般や特定の病院に問題があるのではなく、その一部は90パーセントの割合で支援を提供しており、そのほかは、他団体が給料を支払ったり薬品を供給したりしているにのもかかわらず、40パーセントの割合でしか支援の提供を行っていないという、各支援団体の形式に問題がある」。

さらに同氏は次のように述べた。「すなわち、各支援機関や医療機関を管理し、結果的には助成金と財政状態をリンクさせる統一された機構が存在しないため、それら機関の運営には相違が生じている。また助成金の提供はおそらく特定の期限内に限られており、その後支援は全体的に、あるいは部分的に停止させられることとなるのである」。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53103 )