シリア:「接触線」における人道支援の提供メカニズムの実施を遅らせ続ける米国(5)
2022年03月06日付 al-Watan 紙


■米国が「緊張緩和地帯」との「接触線」で人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅らせる…「ヌスラ戦線」の支配下に置かれている諸地域は、国際的な支援組織が医療セクターへの支援を停止しているために重大な困難に直面。

【ダマスカス:本紙】

こうした状況の背景にあるのは、米国が、シリア政府管理下の領域から「緊張緩和」への「接触線」を越えるかたちでなされる(国連安保理決議第2585号によって規定された)人道支援の提供メカニズムの実施を引き続き遅延させていることである。

昨年1月27日、シリアにおける「人道問題」をめぐってロシアと米国の間で繰り広げられている数々の交渉をフォローしている複数の情報筋は、本紙への声明のなかで次のように述べた。「アレッポ県から『緊張緩和』地帯まで支援物資を輸送する国連輸送車列の準備は昨年末までに完了していた。しかしその後、その指導は今年の1月まで延期され、その間いかなる輸送隊が通過することはなかった」。

さらに同複数筋は、次のように明らかにした。「昨年8月30日と31日に、それぞれ3台、12台のトラックによって構成された国連輸送車列がミーズナーズ町を通過したことを明らかにした。その後10月11日には、過去3番目となり、14台のトラックで構成された国連輸送車列が、イドリブ県東部郊外に位置するタルナバ町にある人道回廊を通過し、同県北部のサルマダー町へと向かった」。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53105 )