イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦は8年目に突入(1)
2022年03月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦から7年…明確なビジョン無き戦争と容赦無き武力衝突、そして和平実現に向けた努力の前に立ちはだかる障壁

【タイズ:ハーリド・ハマーディー】

サウジアラビア主導のアラブ有志連合は昨日土曜(26日)、イエメンにおける包括的軍事作戦の8年目を迎えた。一連の作戦は2015年3月26日の朝、「決意の嵐」作戦によって始まった。有志連合は今日に至るまでイエメン戦争の泥沼から抜け出せず、振り出しに戻っている。イエメン介入に際して宣言された目標は実現されていない。その目標とは2014年9月21日に首都サナアを占拠したフーシ派勢力からイエメンの主権を奪還することであった。

一昨日(25日)、アラブ有志連合によるイエメンへの軍事介入から7年が経つ前日であるが、フーシ派はジッダ上空にドローンと弾道ミサイルを発射し、石油施設を炎上させた。7年前のまさに今日の前日に有志連合の空爆によって燃え上がったイエメンの首都サナアの瓦礫を想起させる。

アラブ有志連合は金曜夜、サウジアラビア領土がフーシ派勢力によって約16回の「攻撃」に晒されていることを発表し、サウジアラビアにおけるインフラへの攻撃と石油施設の放火に対して忍耐を止めないよう喚起した。

アラブ有志連合のスポークスパーソンであるトゥルキー・マーリキー准将によると、国営石油会社アラムコが所有するジッダの石油製品貯蔵施設は金曜夜に「イランが支援するテロ組織フーシ派民兵が同施設を目標設定していた、という事前の証拠および兆候が示すような敵対行動」の被害に遭った。

マーリキー准将は「敵対攻撃は石油施設を標的にして、エネルギー安全保障および世界経済の静脈に影響を与えることに集中しているが、ジッダでの一般的生活上の活動において敵対攻撃による影響や問題は全く無い」と明言した。

(2)に続く

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:53117 )