シリア:「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定(1)
2021年12月13日付 al-Watan 紙


■「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定…トルコ・リラの過去に例をみないレート崩壊によって人々がさらされている苦難

【ダマスカス:本紙】

トルコ・リラの過去に例をみないレート崩壊によって、シリア北部でテロ組織の支配下に置かれている諸地域に暮らす人々が苦しんでいる。それにもかかわらず、イドリブ県の燃料セクターを支配しているテロ組織「ヌスラ戦線」は、全ての石油派生品の価格を米ドルによって設定することによって火に油を注ぎ、彼らの苦しみを増大させた。

『AFP通信』が昨日紹介したエピソードによると、シリア北部で流通しているトルコ・リラが弱体化していくことで、自身の収入が段階的に減少していくのを確認した教師のムハンマド・ダバクさんは、パートタイムの仕事に就くことを決めた。そして現在は同僚らとともに、「地方当局」(占領国トルコに近いヌスラ戦線傘下の地方議会)に対し、賃金の値上げを要求するストライキに参加しているのだという。

バーブ市に暮らしており、一児の父であるムハンマドさんは「2017年には私の給料は160米ドルに相当したが、今日は50米ドル相当にまで減り、家賃を払うのに十分な額でしかない」と述べた。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53178 )