シリア:「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定(2)
2021年12月13日付 al-Watan 紙
■「ヌスラ戦線」がイドリブ県内の燃料価格を米ドルで設定…トルコ・リラの過去に例をみないレート崩壊によって人々がさらされている苦難
【ダマスカス:本紙】
ムハンマドさんはさらに、「トルコ通貨のレート崩壊は私に重大な悪影響を及ぼしたため、他の仕事に頼ることを余儀なくされた」と付言した。こうして彼は文房具や教科書を売る書店で働いており、40米ドル相当の給与を得ているという。
2020年6月中旬以降、シリア北部・北西部で活動しているテロ諸組織は、自身の支配下に置いている諸地域に対し、シリア国家の通貨ではなくトルコ・リラを流通させるよう強制してきた。
しかし、トルコ・リラは今年に入って、経済危機のために45%以上の価値を失い、11月だけでもその価値の30%を失った。
トルコ・リラの為替レートは、経済危機が生じる以前は1米ドルに対して8リラであった。しかし現在、13リラを超える水準で推移している。
さらにトルコ政権は、2016年から2018の間に、複数のテロ組織や自国に忠実な武装民兵諸組織を率いて、テロ組織「イスラーム国」やクルド民族主義民兵らと戦うとの口実のもとで3度の攻撃的な軍事作戦を遂行したのち、シリアの北部および北東部の広範な地域を占領下に置いた。
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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53179 )