イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦は8年目に突入(4)
2022年03月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦から7年…明確なビジョン無き戦争と容赦無き武力衝突、そして和平実現に向けた努力の前に立ちはだかる障壁
【タイズ:ハーリド・ハマーディー】
時間の経過とともに多くの証拠が明るみに出た結果、イエメン国民の間である確信が生じてきている。それは、イエメンにおける有志連合の介入の目的は、発表されたような正統性の回復ではなく、むしろ有志連合の作戦には他の異なる計画があるという確信である。過去数年間で、有志連合の各国、特にUAEとサウジアラビアが独自の計画を持っていることが確認されている。両国の計画が離反したり重複したりしているのだろう。
過去数年の戦争において、彼らの目標は主権の回復から大きく逸れていることが証明された。UAEとサウジアラビアの方針の結果は、新しく、弱く、従属的なイエメンの状態を創り出そうとする湾岸協力会議(GCC)の試みを通じて表面化し始めた。この試みは同国をGCC諸国全体、そして特にサウジアラビアの支配下に置き続けるためである。GCC本部は、隣国であるイエメンの力はサウジアラビアの力のうえに成り立つという政治的信条を引き継ぎ、イエメンの破壊と支配の機会を待ち続けた。
(5)に続く
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:53196 )