イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦は8年目に突入(7)
2022年03月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメン:アラブ有志連合による軍事作戦から7年…明確なビジョン無き戦争と容赦無き武力衝突、そして和平実現に向けた努力の前に立ちはだかる障壁

【タイズ:ハーリド・ハマーディー】

・武装勢力

これに並行して、アラブ有志連合は戦争の間、それまでにない新たな武装勢力をイエメンに生み出した。例えば、分離独立派の南部暫定評議会や、故アリー・サーリフ前大統領の甥であるターリク・サーリフ准将が率いる西岸軍(「連合抵抗軍」あるいは「イエメン国民抵抗軍」を指す)がある。どちらも公に、直接的にUAEから支援を受けている。UAEはサウジアラビアに次ぎ有志連合を率いる二番目の国とされている。有志連合は両勢力に、ハーディー大統領の正統性を徐々に損なわさせた。南部暫定評議会軍は2019年8月に正統政府の臨時首都アデンおよび隣接する南部の都市を支配した。ターリク・サーリフ氏の率いる軍は、最近までハーディー大統領の正統性を認めていなかったにもかかわらず、近日中の正統政府への政治参加を準備している。

サウジアラビアが仲介したリヤド合意において、南部暫定評議会とイエメン正統政府は2019年末に、南部暫定評議会の承認およびアデンにおける正統政府に対するクーデタの合法化に合意した。その一方でGCCは、イエメン政府軍の枠組みの外で有志連合が結成した諸武装組織の合法化を進めている。そして日曜日に開催予定のリヤド会議では、イエメンの主権に関する未来の政治的展望とビジョンについて議論がなされる予定である。また、会議での枠組みに基づいた武装勢力の統合と、おそらく統治機構の新候補の作成にも動き出す。当選した大統領としてイエメン最後の憲法上の正統性とされているハーディー大統領の率いる正統政府を攻撃してきた人々を加えた、大統領評議会の設立を通じて行われる。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:53200 )