廃刊ザマン紙のコラムニスト・トゥルクオニュらに15年求刑:ギュレン派
2022年04月07日付 Milliyet 紙

廃刊されたザマン誌の元コラムニストであるミュムタゼル・トゥルクオニュ氏を含む5人の被告に関する再審の中で検察官は訴因に関し意見を述べた。検察は、「テロ組織支援」の罪状により最大15年の禁固刑を課すよう請求した。

2016年7月15日のクーデター未遂の後、ザマン誌は廃刊となった。同紙のミュムタゼル・トゥルクオニュ氏を含む11人のコラムニストは、「武装テロ組織の一員である」との罪状で逮捕され、10年6か月の禁固刑を言い渡されていた。

この判決は、被告5名に関して最高裁判所第16法廷により破棄された。破棄の後、新たに始まった裁判の審理が続けられた。イスタンブル第13重罪裁判所で行われた審理にミュムタゼル・トゥルクオニュ氏、シャヒン・アルパイ氏、アリ・ブラチュ氏は弁護士らと共に出席した。

■最大15年の禁固刑要求

審理では訴因に関し意見を述べた検察官は、ミュムタゼル・トゥルクオニュ、シャヒン・アルパイ、アリ・ブラチュ、アフメト・トゥラン・アルカン被告らが「テロ組織支援」の罪で7.5年から最大15年の禁固刑が課されるよう請求した。この意見を受け裁判所は審理を延期し、被告と弁護士らに最終弁論のため準備期間を与えた。

■訴訟の流れ

イスタンブル第13重罪裁判所では、ザマン誌の元コラムニストであるミュムタゼル・トゥルクオニュ氏とアリ・ブラチュ氏など11名の被告(4名は勾留のまま)について審理が行われた。この裁判は2018年7月6日に判決が言い渡されていた。この判決の最初の控訴の場であるイスタンブル地域裁判所第2刑事法廷は、地裁の判決を2019年6月25日に法廷審理なしに検討した。同法廷は、地方裁判所の2018年7月6日付の判決を妥当とみて承認した。二番目の控訴の場所である最高裁判所第16法廷では、2020年9月24日に判決を下し一部の被告に関しては一部棄却とし、また一部の被告に関しては一部容認との判決が下された。

ミュムタゼル・トゥルクオニュ被告に「組織の一員」との罪状で10年6か月、アリ・ブラチュ被告、シャヒン・アルパイ被告に同様の罪状で8年9か月の禁固刑が言い渡された。メフメト・オズデミル被告は無罪となった。判決後行われた控訴を検証する中で最高裁判所第16法廷は、判決が検証不足との理由で破棄した。被告らの行動が「組織支援」罪の要件に当たることに言及した最高裁判所は、既に拘留されていた期間があることを理由にミュムタゼル・トゥルクオニュ被告を釈放した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:53239 )