サカリヤガス田開発プロジェクトの責任者であるトルガ・デミル氏は、フィルヨスにおける積み出し作業の75%が完成し、黒海のガスを送るためのパイプラインが6月初頭には地表へ延長できるという情報を示した。
サカリヤガス田開発プロジェクトの責任者であるトルガ・デミル氏は、フィルヨス天然ガス処理施設にて記者クラブメンバーを前に施設の模型をもとに説明を行った。デミル氏は模型の分離装置を示し、ガスはここから水分除去装置に送られ、その後人々が利用可能な状態で「パイプライン・石油輸送会社」のパイプラインへと送られることを明らかにした。デミル氏は、施設は第1段階では1000万㎥の量になるだろうと明らかにされ、今後の段階では拡大しトルコ全体の需要を満たすだけの施設にしてゆくと述べた。
■全ての建設工事が私たちの計画通りに進んでいる
黒海のガスを処理する予定のフィルヨス天然ガス処理施設について、デミル氏は現段階でインフラの建設が大きな意味で完了したと述べ、「上の施設の建設作業に移りました。ガス管橋に取り掛かりました。このほかにもメインコントロールセンターや様々なタンクが設置される建物の建設に取り掛かりました。今後数か月以内で施設のうち、国外からの材料が到着し完成の状態になるでしょう。第1四半期には35%-40%の建設が終わりました。今とくに予想される困難はありません。全ての建設工事が私たちの計画通りに進んでいます」と述べた。
デミル氏は、海底から地中へ向かう坑井の掘削をし、この作業が続いていると伝え、「我々の坑井のうち6本は完了、更に4本掘削する予定です。これをファーティヒ掘削船により行います。カヌニ掘削船によりこれらの上部施設を完成させます。最後にヤブズ船が、これが終わったのちに1つずつカヌニ船の後ろを追従して上部施設を仕上げ、坑口バルブを降ろします。これら3隻の船で作業を行っています。井戸の準備が完了した後、坑井のバルブをメインの分配貯蓄槽と接続します。この分配施設でも1隻の掘削船を用い陸から(パイプを)繋ぎます。」と話した。
■「6月初めにはもうパイプ網の拡張を始める」
デミル氏は、海底の坑井を準備する作業と同時にパイプルートの準備が今の作業であると情報を明らかにし、「ルートのために水深およそ2000mの海底を起点とし地表に至る建設工事があります。これについても大部分が6月初頭に完了します。6月初頭にはパイプの拡充を開始する予定です。年末あたりには全体の分配システムとの接続も完成し、第一4半期には黒海のガス田へガスが届くようになります。」と話した。
■“プロジェクトは少し早まるということが出来る”
デミル氏は、プロジェクトに大きな困難があると明らかにし一方世界水準からすればとても早く進捗していると話し、「これにも関わらず関係者全員の努力と、または下の作業員、またはトルコ石油会社の職員の努力により、少し早く進んでいるということが出来ます」と話した。
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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:53246 )