モロッコ:ポリサリオ戦線が西サハラ自治計画を支持したスペインとの関係断絶を発表
2022年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ポリサリオ戦線:スペインとの関係を断絶
【マドリード:ロイター通信】
西サハラの分離を要求しているポリサリオ戦線は今日日曜日、スペイン政府がかつての同国植民地に自治権を与えるというモロッコの計画を支持したため、スペインとの関係を断絶したと発表した。
スペインは、モロッコにとって不可分な領土の一部である西サハラをめぐって長期間にわたって続いている紛争を解決する方法として、自治計画への支持を表明した。
しかしアルジェリアから支援を受けているポリサリオ戦線は、スペインによる自治の提案を拒絶し、独立をめぐる国民投票の実施を望んでいる。
同戦線によると、この計画は「サハラの人々が自身の運命や独立を決定する権利」を無視しながら、西サハラの併合に合法性を授けることを目的としているのだという。
スペインは先月、モロッコに対して、西サハラの自治に関する提案が「真剣で説得力があり、現実的である」と考えていると通知した。
モロッコの計画に対するスペインの支援は、両国間の1年にわたる外交危機を終結させることに寄与した。
昨年4月、スペインがモロッコ政府に公式に通知しないまま、ポリサリオ戦線のリーダーであるイブラヒーム・ガーリー氏を治療目的で受け入れたことによって、両国の関係は緊張した。
しかしスペインの議員らは、同国政府が一転してモロッコの計画を支持した政策転換を批判している。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:赤塚大輝 )
( 記事ID:53254 )